真夏のドライブ
「夏は夜。月のころはさらなり」
これは有名な枕草子の一節である。
エアコンの無い車の、ドライブに適した時間を表したものではない。
過去にエアコンの効かない車に乗っていたことがあった。
夏になると死ぬほど暑く、今思えば、車を運転しながら熱中症になってしまっていたのではないかというほどであった。
助手席に乗った人も当然同じで、ヒーヒー言いながらドライブをしていたのを思い出す。
しかしながら、これは嫌な思い出かというと、そんなことはない。
今考えても、本当に懐かしい思い出である。
辛い思い出の中には、その後良い思い出になるものと、悪い思い出になるものがある。
後者の代表的なものは、犯罪に巻き込まれる、ケガ・病気をする、などであろう。
クラシックカーに乗ることによる不便は当然あるのだが、それはいずれ素晴らしい思い出になっていくと言えるだろう。