ロードスターの仲間意識
ロードスター乗りの仲間意識
マツダ・ロードスターは、乗っている人同士の仲間意識の高い、稀有な車だと思う。
筆者は過去に、NBロードスター(NB3 グレードVS, 2003年式)に乗っていた。
なぜNBロードスターなのか?
筆者がNBロードスターを購入したのは、2013年。当然ながら既にNBは生産終了しており、新車での購入は難しい。
当時はNCを新車で購入することはできたが、やはりNA・NBとNCは、いろいろな意味で異なる車である、というのが一般的な認識であった。
私としては、よりプリミティブなNAを選択したいと考えたが、NAは当時でも15年落ち以上の個体しか購入することはできず、通勤の足として使うことを考えていたことからも、それなりに新しく、NAの良さを受け継いでいるクルマ、としてNBロードスターを購入した。
ロードスターの良さ
購入して、最初に交差点を曲がった時に衝撃を受けた。
”こんなに曲がりやすいクルマがあるなんて。”
自分がコマの棒になったような気分で、身体を中心にクルマが回転するのである。
納車され、早速屋根を開けて走ってみた。
いつも知っている景色が、全く異なる景色に見えてくる。
エンジンはそれなりのパフォーマンスでしかないが、アクセルに対するレスポンス、ギアを変えた時に手首に帰ってくる反応、吸気音、排気音、、、全てがプリミティブで、ダイレクトである。
ロードスター乗りの仲間意識
コンビニの駐車場でお茶を飲んでると、違うロードスターから降りてくる人が。
長距離ドライブに行った際、信号待ちで隣のロードスターが。
昔、ロードスターに乗ってたんだよねぇ、という人が。
不思議と、仲間意識を持って接することができる、不思議な乗り物である。
街で、プリウスに乗っている人同士で、こうした仲間意識を持つだろうか?
プリウスは当然台数が多すぎるのだが、例えばマツダ・ビアンテユーザーは仲間意識があるだろうか?
インプレッサユーザーには・・・?
ロードスターを囲む不思議な空気があることに気づかないだろうか。